Recette 29 ハロウィンのパンプキンパイ
普通のパンプキンパイ(顔なし)の場合はパイシート2枚で作れます。
スポンジケーキは省略可能ですが、敷いておくと余分な水分を吸ってパイがべちゃべちゃになるのを防いでくれるのでおすすめです。
難易度 ☆☆☆
所要時間 約1時間半(+焼成40分)
【材料】(底の直径20cm 1台分)
※外径20.5cm 内径(底部分)15cm 高さ1.5cmのブリキパイ皿使用
≪生地準備≫
冷凍パイシート(18×18cm) 3枚
≪かぼちゃペースト≫
かぼちゃ 1/4個分(皮付き 約400g)
無塩バター 80g
砂糖 80g ※かぼちゃの甘さや好みで調節する
塩 少々
卵黄 40g(約2個分)
≪組立て≫
卵黄 20g(約1個分)
水 10ml
手粉(強力粉) 少量
スポンジケーキ(直径15cm 厚さ1cm) 1枚 ※なくてもOK。ケーキクラムでも可。
【手順】
①生地の準備をする(イラストを切り抜く)
②かぼちゃペーストをつくる
③組立て
【製法① 生地を準備する】※普通のパンプキンパイ(顔なし)の場合、1~4は省略。
1、紙にパイ皿を逆さにのせ、縁にそって円をかく。
2、円の内側にジャック・オー・ランタンの下書きをかき、ハサミで切り抜く。
・ジャック・オー・ランタン以外の絵でもOK。
3、切り抜きを凍ったパイシートにのせ、その下書きにあわせてパイシートを切る。
4、切ったパイシートは冷蔵庫で解凍しておく。
5、カットしていない残り2枚のパイシートもそのまま冷蔵庫で解凍しておく。
【製法② かぼちゃペーストをつくる】
1、かぼちゃの種とワタを取り除き、皮をそぐように切り落とす。
2、厚さ1cmくらいの薄切りにする。
3、耐熱容器に入れてラップをかけ、600wの電子レンジで6~8分加熱する。(竹串がスッと刺さるまで)
・熱い蒸気が噴き出て来るので、ラップを外す際は注意してください。
・蒸してもOK。
4、かぼちゃを少量ずつ裏ごす。
5、鍋にバターを入れ、中火で溶かす。
6、バターが溶けたら、砂糖と塩を加え混ぜる。
・砂糖と塩は溶け切らなくてもOK。
7、4で裏ごししたかぼちゃを入れ、混ぜる。
8、ペースト状になったら、火を止める。
・焦げる場合があるので、温度が上がってきたら弱火で炊きます。
・保形性があり、70~75℃での炊きあがりが理想的。80℃以上になっていると次の工程で卵黄を入れた際に焼けてしまうので注意してください。
・パサパサになるようなら適度に水を足します。
9、卵黄を加え合わせる。
・鍋肌に卵黄が直接触れないように入れ、手早く合わせてください。
10、バット、またはボウルに移し、空気に触れないようにぴったりとラップをかける。
・できるだけうすくのばした方が早く冷めます。
11、粗熱がとれるまで、冷蔵庫で約30分冷ます。
【製法③ 組立て】
《準備①》オーブンを180℃に予熱しておく。
《準備②》卵黄と水を混ぜ合わせ、塗り卵をつくる。
1、台に手粉(強力粉)をふり、解凍しておいた四角いパイシートを、めん棒で少しのばす。
2、1枚目は一辺約22cmまでのばす。フタ用なので、パイ皿の外周よりもほんの少し大きいくらいが目安。
3、2枚目は一辺約24cmまでのばす。2枚目は底用なので、パイ皿の外周よりもひと回り大きいくらいが目安。
4、のばした2枚目のパイシートをパイ皿にかぶせ、しき込む。
5、スポンジケーキをしき、冷めたかぼちゃペーストをのせ、すき間なくつめる。
6、縁に一周ぐるっとハケで水を塗る。
7、のばした1枚目のパイシートをのせ、縁を上から軽く押して接着する。
8、ナイフで余分な生地を切り落とす。
・パイ皿の側面にナイフを沿わせ、上から下へなでるように切り落とします。
9、縁をフォークの背で軽く押す。ぐるっと一周押し付けて、上下の生地を接着する。
10、塗り卵を表面に塗る。中心から外側に向かって塗り、断面に塗り卵がつかないようにする。
・断面に塗り卵がつくと、その部分の膨らみだけ悪くなります。
11、ナイフで切れ目を入れる。
・切れ目を入れたくない場合はピケしてください。(フォークで蒸気抜きの穴を開ける。)
12、切り抜いたパイシートをのせ、のせたパーツに塗り卵を塗る。二度塗りすると焼き色が濃くなる。
・1度目を塗って2~3分してから2度目を塗ってください。
13、180℃のオーブンで約40分焼成し、粗熱が取れたら型からはずす。
Recette 28 苺のタルト
苺とカスタードのシンプルなタルトです。
難易度 ☆☆☆
所要時間 約1時間半(+冷蔵1時間半以上+焼成22分)
【材料】(底の直径21cm×高さ2.5cmのタルト型 1台分)
≪タルト≫
無塩バター 60g
粉糖 50g
塩 ひとつまみ
卵 30g(約1/2個分)
薄力粉 120g
アーモンドプードル 15g
ベーキングパウダー 1g
≪カスタードクリーム≫
牛乳 200ml
砂糖 40g
卵黄 40g(卵2~3個分)
薄力粉 16g
≪その他≫
強力粉(手粉) 適量
苺 1~1.5パック
(ナパージュ 適量)
(泣かない粉糖 適量)
【手順】
①タルト生地をつくる
②カスタードクリームをつくる
③タルト生地を焼く
④組立て
【製法① タルト生地をつくる】(クレメ法)
《準備①》バターを常温に戻しておく。
・気温にもよりますが、バターは約1時間(夏場30分、冬場2時間)室温においてください。薄くスライスしておくと時短になります。または、200wの電子レンジで様子をみつつ温め、やわらかくしてください。その場合、温めすぎてバターを溶かさないよう注意してください。
《準備②》薄力粉、アーモンドパウダー、ベーキングパウダーを合わせてふるう。
1、常温でやわらかくしたバターに粉糖を入れ、すり合わせる。
・バターはマヨネーズくらいのやわらかさになっているのが理想的。
・粉糖にダマがあるようならあらかじめふるっておく。
2、塩を加え合わせる。
・ここでお好みでバニラオイルを加え入れてもOK。
3、溶きほぐした卵を数回に分けて加え、なめらかになるまでその都度しっかり混ぜる。
・少量なので大丈夫だとは思いますが、卵が冷たいと分離しやすいので、不安な人は卵を常温に戻してから使用してください。ただし、温めすぎるとバターが溶けてしまうので30℃以上にはしないよう注意してください。
4、塩を加え合わせる。
5、準備②であわせてふるっておいた粉類(薄力粉、アーモンドパウダー、ベーキングパウダー)を入れ、切るように混ぜる。
6、ラップで包み、冷蔵庫で休ませる。(1時間以上)
・1時間休ませれば生地は冷えますが、一晩(約6~24時間)しっかり休ませると、ムラや歪みがなく、なめらかな表面に焼き上がります。
【製法② カスタードクリームをつくる】
《準備①》薄力粉をふるう。
1、鍋に牛乳と砂糖の半量(約20g)を入れ、強火にかける。
・砂糖を入れておくと牛乳の沸点が上がるため、膜が張りにくくなったり、吹きこぼれにくくなります。
2、砂糖が溶けるまで混ぜ、沸騰したら火を止める。
・吹きこぼさないよう注意してください。
3、ボウルに卵黄と残りの砂糖を全て(約20g)入れ、白っぽくなるまで混ぜる。
・卵黄は65℃以上で凝固しますが、砂糖を含んだ卵黄は熱凝固力が減少するので、温かい鍋の中身を入れた時に卵黄が固まるのを防ぐため砂糖を入れます。(白っぽくなるまで混ぜて空気を含ませておくのも、同じく卵黄が固まるのを防ぐため。)
4、準備①でふるった薄力粉を入れ、混ぜる。
5、2で温めた牛乳を少しずつ加えながら混ぜ合わせる。
・一度に牛乳を入れると、卵黄が煮えて凝固しまうことがあるので注意してください。
6、牛乳を温めるのに使った鍋に戻し、強火にかける。
7、ホイッパーで混ぜ続け、もったりしてきたら途中でゴムベラに持ち替える。
・金気が気になる場合は最初からゴムベラで混ぜてもかまいません。
8、焦がさないようにしっかり混ぜる。
・鍋底がダマになりやすいので、休まず混ぜ続けてください。
9、ツヤがでて中心までフツフツしてきたら火を止める。
・火が通ると、一度締まったクリームが再び少しゆるくなります。
10、バニラエッセンスを加え合わせる。
11、バット、またはボウルに移し、空気に触れないようにぴったりとラップをかぶせる。
・表面が乾燥しやすく膜ができてしまうので、ラップをぴったりとかぶせます。
・バットに薄く広げているのは、より早く温度を下げるためです。(すぐ使えるようにという理由もあるが、温かいカスタードクリームは菌が繁殖しやすいので、菌が繁殖しにくい低温まで手早く冷ましたいという安全面での理由もある。)
12、冷蔵庫で冷ます。(30分以上)
【製法③ タルト生地を焼く】
《準備①》オーブンを170℃に予熱しておく。
1、台に手粉(強力粉)をして、冷やしておいた生地をちぎり、まとめるように揉みなおす。
・打ち粉は薄力粉でもかまいませんが、強力粉の方が粒子が粗くベタつきにくいので、あれば強力粉を使ってください。
2、生地の固さが均一になったら、めん棒でのばす。
3、直径約27cmの円形にのばす。タルト型よりもひと回り大きいくらいが目安。
4、のばした生地をタルト型にかぶせ、しき込む。
5、角や縁を軽く押して接着する。
6、めん棒で余分な生地を押し切る。
・焼成すると生地は多少縮んでしまうので、押し切った後に型の高さよりも少し高めに生地の縁を整えておくと綺麗に仕上がります。
7、フォークでまんべんなく穴をあける。
・竹串、ピケローラー等、蒸気抜きの穴が開けられれば何を使ってもOK。
8、アルミホイルを上から敷き込み、タルトストーンをのせる。
・アルミホイルではなく、型に合わせてカットしたクッキングシートを使ってもOK。
・タルトストーンは米や小豆でも代用可能です。
9、準備①で温めたオーブンで焼成する。(170℃ 約10分)
10、一度オーブンから出し、タルトストーンとアルミホイルを取り除き、オーブンに戻す。(170℃ 約12分)
・タルトストーンは非常に熱くなっているので、火傷しないよう注意して取り除いてください。
11、縁に焼き色が付くまで焼成し、粗熱が取れたら型からはずす。
・焼き加減はオーブンによって微妙に異なるので、温度や時間はあくまで目安です。様子を見つつ微調整してください。
【製法④ 組立て】
1、冷蔵庫からカスタードクリームを取り出し、裏ごしする。
・ダマがなければ裏ごしはしなくてもかまいませんが、その場合は固さを均一にするために一度しっかり全体を混ぜてから使用してください。
2、タルトの中に入れ、平らにしき込む。
3、苺をのせる。
・ヘタをを取った苺をホールのままのせたり、あえてヘタ付きの半割をのせたり、飾り方はお好みでどうぞ。
・季節によっては苺以外のフルーツをのせてもOK。
4、ナパージュを塗り、茶こしで粉糖をかける。
・甘くなりすぎるのが嫌な人は省略してください。
100均レシピ 1 生チョコ
100均セリアの製菓グッズを使って生チョコをつくってみました。
100均は材料や器具、ラッピングまで揃うので便利ですよね。
茶こしやクッキングシート、ピック等も100均で売っているので必要な方は一緒に買っておくといいと思います。
難易度 ☆
所要時間 約20分(+冷蔵1時間)
【100均セリアで買って来たもの】
《材料》(1箱分)
チョコレート・ミルクテイスト 1枚(85g)
好きな製菓用パウダー 適量
※動画では溶けないココアパウダーと抹茶パウダーを使用しています。
《道具》
ケーキ型(フッ素加工ケーキ型 Fluoring processing cake mold 縦約11×横約11cm×高さ約3cm)
《ラッピング》
生チョコBOX(生チョコBOXピケスリーブ ナチュラル 生チョコ用仕切り無し 約H35×W100×D85mm(内寸))
【それ以外に用意した材料】
生クリーム 40ml
【製法】
《準備》16×16cmの正方形にクッキングシートを切り、その3cm内側に折り目をつける。角から折り目まで切り込みを入れ、型にしき込んでおく。
1、チョコレートを包丁で細かくきざみ、ボウルに入れ、生クリームを加える。
2、湯煎にかけ静かに混ぜて溶かす。
・湯煎にかけてから2~3分放置してから混ぜ始めると楽に溶かせます。
・チョコにツヤが出てしっかりと乳化するまで混ぜてください。
3、準備した型に流し入れ、厚さが均一になるようにならす。
・表面に気泡が入ってデコボコにならないように注意してください。
4、冷蔵庫で冷やし固める。(約1時間)
5、冷え固まったら冷蔵庫から取り出し、型とクッキングシートをはずす。
5、まな板にのせ、温めた包丁で適当な大きさに切る。
・包丁はお湯に浸すか、お湯をかけて温めてから、しっかり水気を拭きとり使ってください。コンロの火で包丁を炙って温めてもかまいませんが、熱しすぎると包丁を傷めてしまうので注意してください。
6、茶こしでパウダーをふりかける。
・2種類以上のパウダーを使う場合は混ざらないように離してからふりかけてください。
7、生チョコBOXにつめて完成。
・もう一度しっかり冷やし固めてから箱詰めすると詰めやすくなります。
Recette 27 生チョコ(板チョコ使用)
市販のミルクチョコレートを使った生チョコです。
難易度 ☆
所要時間 約15分(+冷蔵1時間)
【材料】(14×9cmの型を使用)
板チョコ 2枚(100g)
生クリーム 50ml
ココア 適量
【製法】
《準備》バットやタッパー等の型を用意し、クッキングシートをしき込む。
・型は四角形であれば何でもOKですが、大きすぎたり小さすぎたりすると生チョコの厚さが変わってしまいます。必要に応じて材料の量を調節する等してください。
1、板チョコをボウルに割り入れ、生クリームを加える。
・板チョコを細かく刻んでおくか、できるだけ小さく割り入れると、次の工程で早く溶かせます。
2、湯煎にかけ静かに混ぜて溶かす。
・湯煎にかけてから2~3分放置してから混ぜ始めると楽に溶かせます。
・チョコにツヤが出てしっかりと乳化するまで混ぜてください。
3、準備した型に流し入れる。
・表面に気泡が入ってデコボコにならないように注意してください。
4、冷蔵庫で冷やし固める。(約1時間)
5、冷え固まったら、型から出しクッキングシートをはずす。
6、まな板にのせ、温めた包丁で端を切り落とす。
・角が丸くてもかまわない人は切り落とさなくても大丈夫です。
・包丁はお湯に浸すか、お湯をかけて温めてから、しっかり水気を拭きとり使ってください。コンロの火で包丁を炙って温めてもかまいませんが、熱しすぎると包丁を傷めてしまうので注意してください。
7、適当な大きさに切り分ける。
8、茶こしでココアをふりかける。
【おまけ】
1、製法6で切り落とした端を集め、再度湯煎にかけて溶かす。
2、アルミカップ等に流し入れ、お好みでナッツやアラザンをのせ、冷やし固めればカップチョコの完成。
Recette 26 ガトーショコラ
冷やしてから生クリームを添えたり、温かいままバニラアイスと一緒に食べるのもおすすめです。
難易度 ☆☆
所要時間 約30分(+焼成40分)
【材料】(直径15cm 1台分)
卵 M3個
板チョコ 3枚(150g)
無塩バター 50g
生クリーム 50ml
砂糖 80g
薄力粉 20g
ココア 40g
溶けない粉糖 お好みで
(溶けない粉糖は、“泣かない粉糖”“プードルデコール”“トッピングシュガー”等の商品名で販売されています。)
【製法】
《準備①》型にクッキングシートを敷き込む。
《準備②》薄力粉とココアを合わせてふるう。
《準備③》卵を卵黄と卵白に分ける。
・卵白に卵黄が混ざらないように注意してください。(卵白に卵黄が混ざると、卵黄の油分によって卵白の泡立ちが悪くなります。)
《準備④》オーブンを180℃に予熱しておく。
1、板チョコをボウルに割り入れ、バターと生クリームを加える。
・板チョコを細かく刻んでおくか、できるだけ小さく割り入れると、次の工程で早く溶かせます。
2、湯煎にかけて溶かす。
・湯煎にかけてから2~3分放置してから混ぜ始めると楽に溶かせます。
3、溶けてツヤがでてきたら湯煎からはずし、準備③で分けた卵黄に加え合わせる。このチョコレート生地はそのまま常温においておく。
・激しくかき混ぜると空気が入ってツヤが出ないことがあります。
4、砂糖の半量を準備③で分けた卵白に入れ、ハンドミキサーの高速で泡立てる。
・一度に砂糖を入れると卵白の泡立ちが悪くなるので、2~3回に分けて入れてください。(ある程度泡立ってから砂糖を入れることでメレンゲが安定する。泡立ちが悪い場合は、氷水にあてる等して卵白を冷やすと泡立ちやすくなる。)
5、もったりするまで泡立ってきたら、残りの砂糖を全て入れ、再度ハンドミキサーの高速で泡立てる。
6、ツノが立つまで泡立ったら、低速でキメを整える。(約1分)
・メレンゲのツノはピンと立つまでしっかり泡立てるよりも、ツノの先端が少し曲がる程度(ベックドワゾー)で止めてください。
7、3でおいておいたチョコレート生地に、泡立てた6の卵白(メレンゲ)を半量入れ、混ぜる。
8、準備②で合せてふるっておいた粉類(薄力粉とココア)を入れ、混ぜる。
・生地を底からすくい上げるように、手早く混ぜてください。
9、ある程度混ざったら、残りの卵白(メレンゲ)を全て入れ、泡をつぶさないように混ぜる。
・8の粉類が完全に混ざり切る前に卵白(メレンゲ)を入れ、粉だまがなくなるまで混ぜ合わせてください。
10、準備①で用意した型に生地を流し入れる。
・流し入れてから、軽く表面を混ぜてください。(最後にボウルから拭った生地は泡が潰れているので、火が通りにくい。)
11、準備④で温めたオーブンで焼成する。(180℃、約40分)
・焼き加減はオーブンによって微妙に異なるので、温度や時間はあくまで目安です。様子を見つつ微調整してください。
12、粗熱がとれたら型からはずし、クッキングシートをはがす。
・焼きたてはケーキが柔らかく、欠けてしまうことがあります。心配であれば、一度冷蔵庫でしっかり冷やしてから型からはずしてください。
13、茶こしで粉糖をふりかける。
Recette 25 ニューヨークチーズケーキ
湯煎焼きでつくるベイクドチーズケーキの一種。
グラハムクラッカー等でつくられたボトムがあり、濃厚なものが多い。
サワークリームをなくし、代わりにクリームチーズを100g増量してつくると、より濃厚なニューヨークチーズケーキになります。
難易度 ☆☆
所要時間 約15分(+焼成50分)
【材料】(直径15cm 1台分 底取の型を使用)
≪ボトム≫
クラッカー 80g
無塩バター 40g
≪フィリング(チーズ生地)≫
クリームチーズ200g
砂糖 100g
卵 M3個
薄力粉 20g
サワークリーム 90~100g
生クリーム 100ml
【手順】
①ボトム(土台)をつくる
②フィリング(生地)をつくる
③焼成
【製法① ボトム(土台)をつくる】
1、ジップロック等、厚手の袋にクラッカーを入れ、しっかりと封をしてからめん棒で叩いて細かくくだく。
・めん棒で叩いても裂けない、やや厚手の袋(ジップロック等)を使ってください。
・クラッカーは香ばしいグラハムクラッカー(グラハムビスケット)を使用することが多いですが、塩味や甘味が強いものを避ければビスケットやクッキーでもOK。
2、バターにラップをかけ電子レンジで溶かす。(600W 約20秒)
・ラップをかけておかないと加熱した際に飛び散るので注意してください。
3、1で砕いたクラッカーに2で溶かしたバターを入れ、なじむまで揉み込む。
・全体的に色が均一になればOK。
4、型に入れ、スプーンの背で押し固める。
・底取の型でない場合はクッキングシートを敷き込んでからクラッカーを入れて押し固めてください。
5、冷蔵庫に入れ、冷やし固めておく。
【製法② フィリング(生地)をつくる】
《準備①》クリームチーズをラップで包み、電子レンジでやわらかくしておく。(200W 約4分)
・常温に置いておくことでも柔らかくするできますが、夏場で約1時間、冬場で約4時間ほどかかります。
《準備②》オーブンを160℃に予熱する。
1、準備①で温めたクリームチーズと砂糖をボウルに入れ、混ぜ合わせる。
2、サワークリームを入れ、ダマがなくなるまで混ぜる。
・サワークリームが冷たいとダマになり混ざらないので、その場合は電子レンジか湯煎で少し温めてください。
3、別のボウルに卵を割り入れ、溶きほぐしてから加え合わせる。
4、なめらかになるまで混ぜ合わせ、薄力粉を加え合わせる。
5、生クリームを加え合わせる。
6、こし器に通す。
【製法③ 焼成】
1、ボトムをしき込んだ型を冷蔵庫から取り出し、こしたフィリングを流し入れる。
2、湯煎の水が入り込まないように、底をアルミホイルでおおう。
・生地の表面にアルミホイルがかからないように注意してください。
3、天板にバットをのせ、型をおく。
4、バットに水をそそぐ。
5、準備②で温めたオーブンで焼成する。(160℃ 約50分)
6、粗熱がとれるまで冷まし、型からはずす。
・冷蔵庫でしっかり冷やしてからはずすと、ボトムが壊れにくくなります。
7、型の底はパレットナイフではずす。
・包丁ではずす場合は型を傷付けないように注意してください。
Recette 24 シュークリーム
なめらかで口溶けのいいディプロマットが好きなので使用していますが、お好みでカスタードクリームのみ、またはカスタードクリームとホイップクリームの2層にしてもOKです。
難易度 ☆☆☆☆
所要時間 約1時間15分(+焼成35分)
【材料】(約6個分)
≪カスタードクリーム≫
牛乳 200ml
砂糖 40g
卵黄 40g(2個分)
薄力粉16g
バニラエッセンス 適量
≪シュー皮≫
水 70ml
無塩バター 30g
塩 ひとつまみ
薄力粉 40g
卵 100g(M2個)
≪ホイップクリーム≫
生クリーム 100ml
砂糖 8g
≪組立て≫
粉糖 適量
【手順】
①カスタードクリームをつくる
②シュー皮をつくる
③生クリームを立てる
④ディプロマットクリームをつくる
⑤組立て
【製法① カスタードクリームをつくる】
1、鍋に牛乳と砂糖の半分を入れ、強火にかける。
・砂糖を入れておくと牛乳の沸点が上がるため、膜が張りにくくなったり、吹きこぼれにくくなります。
2、砂糖が溶けるまで混ぜ、沸騰したら火を止める。
・吹きこぼさないよう注意してください。
3、ボウルに卵黄と残りの砂糖を全て入れ、白っぽくなるまで混ぜる。
・卵黄は65℃以上で凝固しますが、砂糖を含んだ卵黄は熱凝固力が減少するので、温かい鍋の中身を入れた時に卵黄が固まるのを防ぐため砂糖を入れます。(白っぽくなるまで混ぜて空気を含ませておくのも、同じく卵黄が固まるのを防ぐため。)
4、準備①でふるった薄力粉を入れ、混ぜる。
5、2で鍋で温めた牛乳を少しずつ加えながら混ぜ合わせる。
・一度に牛乳を入れると、卵黄が煮えて凝固しまうことがあるので注意してください。
6、牛乳を温めるのに使った鍋に戻し、強火にかける。
7、ホイッパーで混ぜ続け、もったりしてきたら途中でゴムベラに持ち替える。
・金気が気になる場合は最初からゴムベラで混ぜてもかまいません。
8、焦がさないようにしっかり混ぜる。
・鍋底がダマになりやすいので、休まず混ぜ続けてください。
9、ツヤがでて中心までフツフツしてきたら火を止める。
・火が通ると、一度締まったクリームが再び少しゆるくなります。
10、バニラエッセンスを加え合わせる。
11、バット、またはボウルに移し、空気に触れないようにぴったりとラップをかぶせる。
・表面が乾燥しやすく膜ができてしまうので、ラップをぴったりとかぶせます。
・バットに薄く広げているのは、より早く温度を下げるためです。(すぐ使えるようにという理由もあるが、温かいカスタードクリームは菌が繁殖しやすいので、菌が繁殖しにくい低温まで手早く冷ましたいという安全面での理由もある。)
12、冷蔵庫で冷ます。
【製法② シュー皮をつくる】
《準備①》バターをサイコロ状に切り、常温に置いておく。
《準備②》薄力粉をふるう。
《準備③》卵を溶きほぐす。
《準備④》オーブンを200℃に予熱する。
1、鍋に常温の水と準備①のバター、塩を入れ、強火にかける。
2、中心まで沸騰したら火を止める。
3、準備②の薄力粉を入れ、粉っぽさがなくなるまでしっかり混ぜる。
・2できちんと沸騰できていれば、ここで生地がひとかたまりになります。
4、再び強火にかけ加熱する。
・焦がさないか心配な初心者の方は中火で加熱してください。
5、鍋の底に白く薄い膜が見えるようになるまで加熱し、火を止める。
・膜はきちんと粉に火が通り、生地が糊化した証です。火加減等にもよりますが、火にかけてから膜が張るまでは10~40秒。少なくとも1分以内に収め、生地温度が80℃以下になるようにしてください。
・生地温度が90℃以上になると固化しなくなります。
6、コンロからおろし、1分放置。
・火からおろしてすぐに卵を入れると、卵が焼けてしまうので、鍋肌が冷めるまで少し待ってください。
・洗い物は増えますが、ここで生地をボウルに移せば放置する必要はなく、これ以降の作業もしやすくなります。
7、準備③で溶いた卵の1/3量を入れ、しっかりとダマがでないよう混ぜる。
・卵はできるだけ鍋肌に当たらないよう、生地の上に流し入れてください。
・生地を切り崩し、卵を生地にまぶしつけるように混ぜます。(温度差で生地が締まるので、この生地が一番固い状態のときにしっかり混ぜ、ダマを完全に取り除いておく。以降は生地は少しずつ柔らかくなっていく。)
8、生地がまとまったら、残りの卵を数回に分けて少しずつ入れ、混ぜながら固さを調節する。
・固さによっては卵は全て入れず、逆に足りなければ足してください。
・1回1回しっかり混ぜてから次の卵を入れてください。
・生地の固さは、ゴムベラで生地をすくい上げた時、生地が長い逆三角形になるくらいを目安にしています。(この固さの加減がこのシュークリーム作りで一番難しいところなので、卵は慎重に少しずつ入れて調節する。)
9、天板をひっくり返した上にクッキングシートをしく。
・家庭用のオーブンレンジだとヒーターが上にしかない場合が多いので、生地を膨らませる下火の熱を上げるため、天板を逆さまにしています。(できれば、予熱の時点で天板も一緒に温め、焼成する直前に生地を絞ったクッキングシートを移し替えると、シュー生地の上がりがさらによくななるが、失敗すると生地が崩れたり、火傷をしたりするのでコツと注意が必要。)
10、丸口金をつけた絞り袋に生地を入れ、直径5cmのドーム状に絞る。
・生地が冷めると絞りにくくなるので、生地が温かいうちに手早く済ませてください。
・口金はできるだけ大きいものを使った方が、絞った時に段差の跡が残りにくくなります。
・きちんと直径を測りたい場合は、あらかじめクッキングシートの裏に印を書いておく等してください。
11、ハケで水を塗る。
・霧吹きで水を吹きかけてもOKです。または、卵液を塗ると水よりも濃い焼き色が付きます。(上記であまった卵を使ってもOK。)
・天板に水が垂れるほど多く塗ると焼いた時に底が浮いてしまうので、あくまで表面を湿らせる程度にしてください。
12、水で濡らしたフォークで軽く表面を抑え、十字の線をつける。
・フォークが濡れていないと生地がくっついてしまうので注意してください。
・フォークで線を付ける以外にも、最初から星口金で生地を絞ったり、竹串で3~4ヶ所刺す等の方法があります。(これらの手順は割れ目を綺麗に入れ、シュー皮が裂けるのを防ぐためにする。)
13、準備④で温めたオーブンで焼成する。(オーブン200℃ 約20分 → 160℃ 約15分)
・シュー皮がふくらんできたら、オーブンの温度を160℃に下げてください。
・生地がしぼんでしまうので、焼成中はオーブンを絶対に開けないでください。
・焼成後はオーブンの扉に何かはさむ等して少し隙間を開け、オーブン内の蒸気を抜きつつ、約10分入れたままにしてください。(オーブンの予熱でシュー皮が乾燥し、しぼむのを防ぐ。)
14、ケーキクーラーにのせて冷ます。
【製法③ ホイップクリームをつくる】
1、ボウルに生クリームと砂糖を入れ、氷水にあてながらハンドミキサーで泡立てる。
・動画ではグラニュー糖を使用しています。上白糖でもかまいませんが、砂糖の塊がないようにしてから使用してください。
2、はねる場合はラップをかける。
・ハンドミキサーにラップがまきこまれないように注意してください。
3、ツノが立つまで固く泡立て、冷蔵庫に入れておく。
・カスタードクリームと固さが近い方が合わせやすいので、分離しないギリギリまで固く泡立てておくとディプロマットを作りやすくなります。
【製法④ ディプロマットをつくる】
1、冷蔵庫からカスタードクリームを取り出し、裏ごしする。
2、固く立てた生クリームを2回に分けて入れ、混ぜ合わせる。
・固さが異なるため、一度に合わせると綺麗に混ざりません。
【製法⑤ 組立て】
1、シュー皮の底に竹串で穴を開ける。
・竹串をシュー皮の中で少し動かして、中の層を少し壊しておくと、絞り入れたクリームが全体に行き渡り絞りやすくなります。
2、ディプロマットをシュー皮の中に絞り入れる。1個につき約50gずつ。
・動画ではシュークリーム用の口金を使用していますが、小さめの口金であれば普通の口金でも絞れます。
3、茶こしで粉糖をふりかける。