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youtube動画の補足と雑記

Recette 28 苺のタルト

苺とカスタードのシンプルなタルトです。

 

難易度 ☆☆☆

所要時間 約1時間半(+冷蔵1時間半以上+焼成22分)

 

【材料】(底の直径21cm×高さ2.5cmのタルト型 1台分)

≪タルト≫
 無塩バター 60g
 粉糖 50g
 塩 ひとつまみ
 卵 30g(約1/2個分)
 薄力粉 120g
 アーモンドプードル 15g
 ベーキングパウダー 1g

≪カスタードクリーム≫
 牛乳 200ml
 砂糖 40g
 卵黄 40g(卵2~3個分)
 薄力粉 16g

≪その他≫
 強力粉(手粉) 適量
 苺 1~1.5パック
 (ナパージュ 適量)
 (泣かない粉糖 適量)

 

【手順】

①タルト生地をつくる

②カスタードクリームをつくる

③タルト生地を焼く

④組立て

 

【製法① タルト生地をつくる】(クレメ法)
《準備①》バターを常温に戻しておく。

・気温にもよりますが、バターは約1時間(夏場30分、冬場2時間)室温においてください。薄くスライスしておくと時短になります。または、200wの電子レンジで様子をみつつ温め、やわらかくしてください。その場合、温めすぎてバターを溶かさないよう注意してください。
《準備②》薄力粉、アーモンドパウダー、ベーキングパウダーを合わせてふるう。
1、常温でやわらかくしたバターに粉糖を入れ、すり合わせる。

・バターはマヨネーズくらいのやわらかさになっているのが理想的。

・粉糖にダマがあるようならあらかじめふるっておく。

2、塩を加え合わせる。

・ここでお好みでバニラオイルを加え入れてもOK。
3、溶きほぐした卵を数回に分けて加え、なめらかになるまでその都度しっかり混ぜる。

・少量なので大丈夫だとは思いますが、卵が冷たいと分離しやすいので、不安な人は卵を常温に戻してから使用してください。ただし、温めすぎるとバターが溶けてしまうので30℃以上にはしないよう注意してください。
4、塩を加え合わせる。
5、準備②であわせてふるっておいた粉類(薄力粉、アーモンドパウダー、ベーキングパウダー)を入れ、切るように混ぜる。
6、ラップで包み、冷蔵庫で休ませる。(1時間以上)

・1時間休ませれば生地は冷えますが、一晩(約6~24時間)しっかり休ませると、ムラや歪みがなく、なめらかな表面に焼き上がります。

 

【製法② カスタードクリームをつくる】
《準備①》薄力粉をふるう。
1、鍋に牛乳と砂糖の半量(約20g)を入れ、強火にかける。

・砂糖を入れておくと牛乳の沸点が上がるため、膜が張りにくくなったり、吹きこぼれにくくなります。
2、砂糖が溶けるまで混ぜ、沸騰したら火を止める。

・吹きこぼさないよう注意してください。
3、ボウルに卵黄と残りの砂糖を全て(約20g)入れ、白っぽくなるまで混ぜる。

・卵黄は65℃以上で凝固しますが、砂糖を含んだ卵黄は熱凝固力が減少するので、温かい鍋の中身を入れた時に卵黄が固まるのを防ぐため砂糖を入れます。(白っぽくなるまで混ぜて空気を含ませておくのも、同じく卵黄が固まるのを防ぐため。)
4、準備①でふるった薄力粉を入れ、混ぜる。
5、2で温めた牛乳を少しずつ加えながら混ぜ合わせる。

・一度に牛乳を入れると、卵黄が煮えて凝固しまうことがあるので注意してください。
6、牛乳を温めるのに使った鍋に戻し、強火にかける。
7、ホイッパーで混ぜ続け、もったりしてきたら途中でゴムベラに持ち替える。

・金気が気になる場合は最初からゴムベラで混ぜてもかまいません。
8、焦がさないようにしっかり混ぜる。

・鍋底がダマになりやすいので、休まず混ぜ続けてください。
9、ツヤがでて中心までフツフツしてきたら火を止める。

・火が通ると、一度締まったクリームが再び少しゆるくなります。
10、バニラエッセンスを加え合わせる。
11、バット、またはボウルに移し、空気に触れないようにぴったりとラップをかぶせる。

・表面が乾燥しやすく膜ができてしまうので、ラップをぴったりとかぶせます。

・バットに薄く広げているのは、より早く温度を下げるためです。(すぐ使えるようにという理由もあるが、温かいカスタードクリームは菌が繁殖しやすいので、菌が繁殖しにくい低温まで手早く冷ましたいという安全面での理由もある。)
12、冷蔵庫で冷ます。(30分以上)

 

【製法③ タルト生地を焼く】
《準備①》オーブンを170℃に予熱しておく。
1、台に手粉(強力粉)をして、冷やしておいた生地をちぎり、まとめるように揉みなおす。

・打ち粉は薄力粉でもかまいませんが、強力粉の方が粒子が粗くベタつきにくいので、あれば強力粉を使ってください。
2、生地の固さが均一になったら、めん棒でのばす。
3、直径約27cmの円形にのばす。タルト型よりもひと回り大きいくらいが目安。
4、のばした生地をタルト型にかぶせ、しき込む。
5、角や縁を軽く押して接着する。
6、めん棒で余分な生地を押し切る。

焼成すると生地は多少縮んでしまうので、押し切った後に型の高さよりも少し高めに生地の縁を整えておくと綺麗に仕上がります。
7、フォークでまんべんなく穴をあける。

・竹串、ピケローラー等、蒸気抜きの穴が開けられれば何を使ってもOK。
8、アルミホイルを上から敷き込み、タルトストーンをのせる。

・アルミホイルではなく、型に合わせてカットしたクッキングシートを使ってもOK。

・タルトストーンは米や小豆でも代用可能です。
9、準備①で温めたオーブンで焼成する。(170℃ 約10分)
10、一度オーブンから出し、タルトストーンとアルミホイルを取り除き、オーブンに戻す。(170℃ 約12分)

・タルトストーンは非常に熱くなっているので、火傷しないよう注意して取り除いてください。
11、縁に焼き色が付くまで焼成し、粗熱が取れたら型からはずす。

・焼き加減はオーブンによって微妙に異なるので、温度や時間はあくまで目安です。様子を見つつ微調整してください。

 

【製法④ 組立て】
1、冷蔵庫からカスタードクリームを取り出し、裏ごしする。

・ダマがなければ裏ごしはしなくてもかまいませんが、その場合は固さを均一にするために一度しっかり全体を混ぜてから使用してください。
2、タルトの中に入れ、平らにしき込む。
3、苺をのせる。

・ヘタをを取った苺をホールのままのせたり、あえてヘタ付きの半割をのせたり、飾り方はお好みでどうぞ。

・季節によっては苺以外のフルーツをのせてもOK。
4、ナパージュを塗り、茶こしで粉糖をかける。

 ・甘くなりすぎるのが嫌な人は省略してください。