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youtube動画の補足と雑記

Recette 36 かぼちゃプリン

できたてを温かいまま食べても、冷蔵庫で冷やして食べても美味しく食べられます。

かぼちゃプリンのカラメルソースはやや苦めにしています。

甘めに作りたい時は『卵プリン』のカラメルソースの焦がし具合と配合でつくります。

カラメルソースをつくるのが苦手な人、つくるのが手間な人は、その『卵プリン』で紹介しているプリン用タブレットを使用してもOK。

 

難易度 ☆☆☆

所要時間 約60分(+焼成時間30分)

     ※冷やして食べる場合は+冷蔵時間3時間

 

【材料】(約180mlココット皿×5個分) ※ココット皿=スフレ型

≪カラメルソース≫

 砂糖 80g

 水 10g

 熱湯 適量(約20ml)

かぼちゃプリン

 かぼちゃ 1/4個分(約400g)

 砂糖 70g

 卵 M3個(100g)

 牛乳 300ml

※牛乳の一部を生クリームに差し換えると、より濃厚なかぼちゃプリンになる。

 

【手順】

①カラメルソースをつくる

かぼちゃプリンをつくる

 

【製法① カラメルソースをつくる】
準備① お湯を沸かしておく
1、鍋に砂糖と水を入れ、火にかける。

・動画は強火にかけているが、一気に焦げるので初心者の方は最初だけ中火にかけ、大きな泡でフツフツと煮立ってきたら弱火にしてゆっくりと焦がすのがおすすめ。
2、混ぜずに、程よく色付くまで焦がし、早めに火を止める。

・ふちの一部が濃い飴色になってきた時点で火を止める。色付き始めると急速に焦げていくので、注意。

・煙がでるので、必ず換気扇を回しておく。
3、火を止めても予熱でさらに焦げるので、好みの焦がし具合になったら準備①の熱湯をそそぎ入れ、それ以上焦げないように止める。

・熱湯を入れた瞬間はねるので、火傷に注意して必ず熱湯を入れる。
4、ココット皿にそそぎ入れ、常温で冷ましておく。

 

【製法② かぼちゃプリンをつくる】
1、かぼちゃのタネとワタを取り除き、耐熱皿にのせる。
2、ふんわりとラップをかけ、600wの電子レンジで約4分加熱する。

・ラップをはずす時に熱い蒸気がでるので、火傷に注意。
3、かぼちゃをひっくり返し、もう一度ふんわりとラップをかけ、600wの電子レンジで約3分加熱する。
準備② オーブンを150℃に予熱する。
4、かぼちゃの中身をくりぬく。

・スプーンでくりぬけないほど固ければ、さらに電子レンジで加熱する。

・皮はあとで使うのでとっておく。

5、うらごしする。

・かぼちゃが温かいうちに手早くうらごした方が楽。

・ゴムべらの芯が曲がってしまうことがあるので、かぼちゃが固い場合は木べらを使う。
6、うらごしたかぼちゃに、砂糖と溶きほぐした卵を加え混ぜる。

・ダマができるようなら、ホイッパーでしっかり混ぜ合わせる。
7、鍋で牛乳を加熱し、沸騰する直前まで温める。

・牛乳の一部を生クリームに差し換えている場合は、牛乳と生クリームを合わせて加熱する。
8、7の牛乳を6のかぼちゃに入れ、ホイッパーで混ぜ合わせる。
9、ストレーナー(こし器)に通す。
10、カラメルソースを入れたココット皿に、9をそうっとそそぐ。

・カラメルソースと混ざらないように注意する。(動画内で右下に並べられたかぼちゃプリンはカラメルソースとやや混ざってしまったため、焼き上がりがやや茶色がかった色になってしまいました。)
11、天板の上にバット等をおき、ココット皿を並べる。

・ココット皿の半分以上深さがあれば、天板に直接水を注いでもOK。(広いバットがないため、私はロールケーキ型で代用しています。)
12、ココット皿の半分くらいまで、水をそそぐ。

・オーブンの出し入れの際は、水を零さないように注意する。特にオーブンから出す時にはお湯になっているので危険。
13、オーブンで焼成する。(150℃ 約30分)

・焼き加減はオーブンによって微妙に異なるので、温度や時間はあくまで目安。様子を見つつ微調整する。

・冷やして食べる場合は、粗熱がとれたら冷蔵庫に入れ3時間以上冷やす。

14、とっておいたかぼちゃの皮をクッキーの抜き型で抜く。好きな形にナイフで切り抜いてもOK。

・やわらかく薄いので、野菜用の抜き型でなくても抜ける。
15、13で焼きあがったプリンの上に14の飾りをのせる。

 

 

Recette 35 ウィークエンド・シトロン(レモンのパウンドケーキ)

シャリシャリとしたグラスアローの食感、レモンの爽やかな香りと酸味が美味しいレモンのパウンドケーキです。

 

難易度 ☆☆☆

所要時間 約60分(+焼成時間45分+乾燥30分)

 

【材料】(約9×20cm 1本分)

 無塩バター 150g

 砂糖 120g

 卵 M3個(150g)

 薄力粉 150g

 ベーキングパウダー 3g

 レモン 1個(レモンの皮+レモン果汁30ml)

 粉糖 120g

 ピスタチオ(ダイス) 少々

 

【製法

準備① バターと卵を常温にしておく。

・気温にもよるが、バターは約1時間(夏場30分、冬場2時間)室温におく。薄くスライスしておくと時短になる。または、200wの電子レンジで様子をみつつ温め、やわらかくする。その場合、温めすぎてバターを溶かさないよう注意。

・卵は溶きほぐしてから湯煎にかけ温めてもいいが、熱すぎると後に合わせた時にバターが溶けてしまうので、30℃以上にはしない。

準備② 型にクッキングシートをしき込む。

準備③ 薄力粉とベーキングパウダーを合わせ、2回ふるう。

準備④ レモンの皮をすりおろす。皮をすりおろしたレモンを切り、果汁をしぼる。しぼったレモンから果汁とタネを取り除く。レモン果汁はグラスアローに30ml使用する。

準備⑤ オーブンを170℃に予熱しておく。

1、バターをゴムベラで混ぜてやわらかくし、固さを均一にしてから砂糖を入れ、すり合わせる。

2、卵をほぐし、少しずつ加える。なめらかになるまでその都度しっかり混ぜる。

・4~6回くらいに分けて卵を加える。前半は分離しにくいので卵を多めに入れても大丈夫だが、後半からは分離しやすくなってくるので、入れる卵の量は少しずつ減らしていくと分離することなく混ぜきれる。

・卵が冷たいと分離しやすので注意。

・途中で分離してしまい、いくら混ぜても乳化しない場合は、ハンドミキサーを使用する。または、4の作業で入れる予定の粉類(薄力粉+ベーキングパウダー)を少量入れると馴染む。

3、すりおろしたレモンの皮を加え合わせる。

・レモン果汁が30ml以上とれて余った場合、ここで生地に入れてもOK。

4、ふるっておいた粉類(薄力粉とベーキングパウダー)を加え合わせる。

・混ぜすぎると固くなったり、生焼けの原因になってしまうので、手早く混ぜ合わせる。
5、型に生地を入れ、表面を平らにならす。

・中央は膨らんで高さがでやすいので、中央をくぼませ、両端を少し高めにならすと、焼成時に程よく膨らむ。
6、温めておいたオーブンで焼成する。(170℃ 約45分)

・焼き加減はオーブンによって微妙に異なるので、温度や時間はあくまで目安。様子を見つつ微調整する。(中央に竹串をさしてみて、生焼けの生地が付いてこなければ大丈夫。)

7、軽く落とす。

・ショックを与えておくと、熱い空気が抜けて、冷めてからも沈みにくくなる。

8、型からだして、ケーキクーラーの上で冷ましておく。

9、粉糖にレモン果汁(30ml)を加え合わせ、グラスアローをつくる。

・レモン果汁が30ml取れなかった場合、不足分は水を足しておく。または、ポッカレモン等で代用する。
10、粗熱がとれたパウンドケーキの、山になっている上部を切り落とす。

11、カットした面を下にして、パウンドケーキを網にのせ、その下にバット等をおく。
12、9のグラスアローを上からかけ、パレットナイフで塗り広げる。
13、ピスタチオをのせる。
14、そのまま15~30分乾かす。

 

Recette 34 モンブランロール

マロンクリームがすべり落ちにくく、見た目も映えそうなので裏巻きにしていますが、乾燥を気にされる方は表巻きにしてもOK。

 

難易度(表巻き) ☆☆☆☆

   (裏巻き) ☆☆☆

所要時間 約60分(+焼成時間12分+冷蔵時間30分以上)

 

【材料】(約18cm 1本分)※底が約19×27cmの型を使用しています。

スポンジケーキ

 卵 M3個

 グラニュー糖 60g

 薄力粉 40g

 無塩バター(サラダ油) 20g

ホイップクリーム

 生クリーム 150ml

 砂糖 10g

≪マロンクリーム≫

 マロンペースト

サバトン) 1缶(240g)

 無塩バター 30g

 生クリーム 50ml

 ラム酒 10ml

≪仕上げ≫

 栗の渋皮煮 好きなだけ

 泣かない粉糖 適量 

※栗の渋皮煮は刻んだものや半割りを使ったり、甘露煮を混ぜてもOK。甘さを控えたい場合は、渋皮煮の量を少なめにしてください。

 

【手順】

スポンジケーキをつくる

②生クリームを立てる

③巻く

④マロンクリームをつくる

⑤仕上げ

 

【製法① スポンジケーキをつくる】

準備① 型にクッキングシートをしき込む。

・型よりもひとまわり大きくクッキングシート(30×24cm)を切る。底の大きさに合わせて4辺に折り目をつけ、角から折り目まで切り込みを入れる。折り目をつける際、ひっくり返した底に切ったクッキングシートをのせ、あとを付けておくと綺麗に折りやすい。

準備② 薄力粉を2回ふるう。

準備③ バターを電子レンジで溶かす。(600w 約20秒)

・飛び散ることがあるので、ふんわりとラップをかけておく。

・20秒で溶けなければ、少しずつ時間を追加して様子を見つつ溶かす。

・あとで生地の一部を加えて合わせるので、少し大きめの耐熱容器で温めるといい。

・サラダ油を使用する場合、この準備③は不要。

準備④ オーブンを200℃に予熱する。

1、卵黄と卵白に分けて卵を割り入れる。

・卵白に卵黄が混ざらないように注意する。(卵白に卵黄が混ざると、卵黄の油分によって卵白の泡立ちが悪くなる。)

2、卵黄にグラニュー糖の半量(約30g)を入れ、ホイッパーですり合わせる。

3、卵白に残りのグラニュー糖の半量(約15g)を入れ、ハンドミキサーの高速で泡立てる。

・一度にグラニュー糖を入れると卵白の泡立ちが悪くなるので、2回に分けて入れる。

4、もったりするまで泡立ってきたら、残りのグラニュー糖を全て(約15g)を入れ、再びハンドミキサーの高速でツノが立つまで泡立てる。

5、低速でキメを整える。(約1分

・生地のキメが均一でなかったり、荒かったりすると、と巻いた時に割れる原因になる。

6、2で先にすり合わせておいた卵黄に5の卵白(メレンゲ)を1/3入れ、混ぜ合わせる。

・卵白(メレンゲ)は今回3回に分けて入れる。

・泡をつぶさないように混ぜる。

7、卵白(メレンゲ)をもう1/3入れ、ある程度混ぜる。

・混ぜすぎないようにするため、混ざりきらないまま次の工程に進む。

8、準備②でふるった薄力粉を入れ、ある程度混ぜる。

・生地を底からすくい上げるように、手早く混ぜる。

・前の工程と同じく、混ざりきらないまま次の工程に進む。

・卵白(メレンゲ)と薄力粉を交互に入れることで、生地が馴染みやすく、泡がつぶれにくくなる。

9、残りの卵白(メレンゲ)を全て入れ、混ぜ合わせる。

・8の薄力粉が完全に混ざり切る前に卵白(メレンゲ)を入れ、粉だまがなくなるまで混ぜ合わせる。

10、準備③で溶かしたバターに生地の一部を入れ、よく混ぜてから生地の全体に入れて混ぜる。

・溶かしたバターが底にたまらないように注意。

・バターは人肌くらいの温度になっているのがベスト。

・どうしてもスポンジがひび割れる場合、溶かした無塩バターを常温のサラダ油に差し替える。風味は落ちるが、生地がしっとりするので多少は巻きやすくなる。

11、準備①の型に生地を流し入れる。

・流し入れてから、軽く混ぜる。

12、生地を均一な厚さにのばす。

・泡が潰れてしまうので、できるだけ手数は少なく、短い時間で平らにする。(動画ではドレッジ(カード)を使用しているが、ゴムべらでもOK。)

13、温めたオーブンで焼成する。(200約12分)

・焼き加減はオーブンによって微妙に異なるので、温度や時間はあくまで目安。様子を見つつ微調整する。(生地の真ん中を指で軽く押してみて、戻って来るような弾力があれば焼けている。逆に、シュワッと沈んでしまった場合は、もう少し焼く。)

14、軽く落とす。

・ショックを与えておくと、熱い空気が抜けて、冷めてからも沈みにくくなる。

15、型からはずし、側面のクッキングシートをはがす。

・型の余熱でスポンジがパサパサになってしまうので、型からは熱いうちにおろしておく。

・冷める時に、シートに引っ張られてスポンジが縮んでしまうので、側面のクッキングシートは熱いうちにはがしておく。(乾燥を防ぐために、底のクッキングシートはそのまま。)

16、ふちを軽くおさえる。

・そのままだと外側のふちは焼き縮みする。

17、ケーキクーラーにのせて冷ましておく。

・乾燥している時は、ひび割れ防止のためにラップかクッキングシートをかぶせておく。ただし、しっとり焼けている生地にラップをかけると、湿気で焼き色がはがれてしまう場合がある。

 

【製法② 生クリームを立てる

1、生クリームと砂糖を氷水にあてながらハンドミキサーで泡立てる。

2、はねる場合はラップをかけ、7~8分立てにする。

 ・ハンドミキサーにラップがまきこまれないように注意する。

3、飾りに使う生クリームを少しだけ別のボウルにとり、冷蔵庫にしまっておく。

 ・飾りにホイップクリームを使わない場合、この工程は省く。

4、残りはしっかりツノが立つまで立てる。

 

【製法③ 巻く

準備⑤ 栗の渋皮煮の水気をとり、ロールに入れる用と飾り用に分ける。

・刻んだ栗の渋皮煮を巻き込んだり、半割りを飾りに使用する場合はここで用意しておく。

・栗の甘露煮を使う場合もしっかり水気をとっておく。

1、スポンジが冷めてから、まな板や天板など平らなものをのせ、ひっくり返す。

・生地が熱いと生クリームが溶けてしまうので、必ず常温までスポンジを冷ます。

2、クッキングシートをはがし、ラップをかぶせ、もう一度ひっくり返す。

・ひっくり返す際に割れそうで不安な場合は、ラップをかぶせてから、もう一枚まな板や天板などをのせてから同じようにひっくり返す。

・まだらに残った焼き色は、指の腹でなでるとポロポロはがれる。

3、泡立てた生クリーム(ホイップクリーム)をのせ、平らに塗り広げる。

・巻き始める手前をやや厚め、巻き終わりになる奥をやや薄めに生クリームを塗ると巻きやすくなる。

4、栗の渋皮煮を手前一列に並べる。

・細かく刻んだ場合は全体的に散らす。

5、手前から奥に向かって巻く。

・並べた栗の甘露煮を軸にすると巻きやすい。

6、巻き終わりが下になるように形を整え、冷蔵庫で冷やす。(30分以上)

 

【製法④ マロンクリームをつくる】

準備⑥ バターを常温にしておく。

1、マロンペーストをボウルに入れ、軽くほぐす。

2、準備⑥で常温にしたバターを加え混ぜる。

3、生クリームを加え混ぜる。

4、お好みでラム酒を加え混ぜる。

ラム酒の量は好みでを調節してOK。ただし、入れすぎるとマロンクリームがやわらかくなりすぎてしまうので、10ml以上入れる場合はその分マロンクリームに入れる3の生クリームを減らす。

 

【製法⑤ 仕上げ】

1、冷蔵庫からロールケーキを取り出し、温めた包丁で両端を切り落とす。

2、モンブラン口金を絞り袋にセットし、マロンクリームを入れる。ロールケーキの上に絞る。

・斜めに絞ったり、モンブラン口金以外で絞ったりしてもOK。

3、泣かない粉糖を茶こしでふりかける。

4、好きな口金を絞り袋にセットし、飾り用の生クリームを入れて絞る。

・動画では丸口金14番を使用。

5、飾り用の渋皮煮をのせる。

・栗の渋皮煮は刻んだものや半割りを使ったり、甘露煮を混ぜてもOK。

・ツヤ出しにナパージュを塗ったり、ミントやチョコ、金粉等を追加で飾り付けてもOK。

 

 

Recette 33 レアチーズケーキ

その名前の通り、焼かずに作れるチーズケーキ。

お好みでレモン果汁やバニラエッセンスを入れても美味しいです。

 

難易度 ☆☆

所要時間 約30分(+冷蔵4時間以上)

 

【材料】(直径15cm 1台分 底が取れる型を使用)

≪ボトム(土台)≫

 クラッカー 60g 

 無塩バター 40g

≪フィリング(生地)≫

 クリームチーズ 200g

 砂糖 100g

 プレーンヨーグルト(無糖) 100g

 生クリーム 200ml

 白ワイン 50ml ※牛乳でもOK

 板ゼラチン 7~8g ※粉ゼラチンでもOK

 

【手順】

①ボトム(土台)をつくる

②フィリング(生地)をつくる

焼成


【製法① ボトム(土台)をつくる】

1、ジップロック等、厚手の袋にクラッカーを入れ、しっかりと封をしてからめん棒で叩いて細かくくだく。

・めん棒で叩いても裂けない、やや厚手の袋(ジップロック等)を使う。

・クラッカーは香ばしいグラハムクラッカー(グラハムビスケット)を使用することが多いですが、塩味や甘味が強いものを避ければビスケットやクッキーでもOK。

2、バターにラップをかけ電子レンジで溶かす。(600W 約20秒)

・ラップをかけておかないと加熱した際に飛び散るので注意する。

3、1で砕いたクラッカーに2で溶かしたバターを入れ、なじむまで揉み込む。

・全体的に色が均一になればOK。

4、型に入れ、スプーンの背で押し固める。

・底取の型でない場合はクッキングシートを敷き込んでからクラッカーを入れて押し固めてる。

・ゴムベラで押し固める場合は芯を曲げないように注意する。

5、冷蔵庫に入れ、冷やし固めておく。

 

【製法② フィリング(生地)をつくる】

《準備①》板ゼラチンを氷水に入れふやかしておく。(約 10分)

・粉ゼラチンを使用する場合は冷水、または冷えた白ワイン30mlに粉ゼラチンをふり入れふやかしておく。(約15分)

1、クリームチーズをラップで包み、電子レンジでやわらかくしておく。(200W 約4分)

・常温に置いておくことでもやわらかくできるが、夏場で約1時間、冬場で約4時間ほどかかる。

2、やわらかくしたクリームチーズと砂糖をボウルに入れ、混ぜ合わせる。
3、プレーンヨーグルトを入れ、混ぜ合わせる。

4、生クリームを入れ、混ぜ合わせる。

・レモン果汁やバニラエッセンスを入れる場合はここで入れる。レモン果汁は5~15g、バニラエッセンスは2~3滴をお好みで。

5、白ワインにラップをかけ、電子レンジで温める。(600w 約30秒)

・アルコールが苦手な場合は、白ワインを一度沸かし、80℃以下まで冷めたところでゼラチンを加え溶かすか、分量はそのまま牛乳と差し換えてもOK。

6、準備①でふやかしておいた板ゼラチンを軽くしぼってから、温めた白ワインに入れ混ぜて溶かす。

・粉ゼラチンを使用している場合も、同じようにふやかしておいたゼラチンを温めた白ワインに入れ混ぜて溶かす。

・白ワイン(または牛乳)は60℃くらいがベスト。温度が低くてゼラチンが溶け切らない場合はもう一度電子レンジにかけて少しずつ加熱して溶かす。加熱しすぎて80℃以上にならないようする。

7、4に板ゼラチンを溶かした白ワインを入れ、混ぜ合わせる。

8、ストレーナー(こし器)に通す。

9、冷蔵庫から型に入れたボトム(土台)を取り出し、こしたフィリングを流し入れる。

10、冷蔵庫で冷やし固める。(冷蔵庫4時間以上)

11、型の側面を手の熱で少し温めてから、グラスや缶などの上に型をのせ、型の側面をゆっくり押し下げてはずす。

・型をのせるグラスや缶は、型よりも高さのあるものを使うと抜きやすい。

・冷蔵庫でしっかり冷やしてからはずすと、ボトムが壊れにくくなる。

・手の熱で温めるのが難しい場合、濡れ布巾を電子レンジで温めて型の周りに巻き付けてもOK。

12、底型はケーキの底を型の間にパレットナイフを差し込んではがす。

・包丁ではずす場合は型を傷付けないように注意する。

 

Recette 32 ロールケーキ

厚めのふわふわスポンジにたっぷりの生クリームを巻いた表巻きのロールケーキです。

生地のキメやオーブンの火加減によって、スポンジにヒビが入ったり、焼き面がシワになったり剥がれたりするため、シンプルなのに綺麗につくるのが地味に難しいお菓子。

初心者には最後のおまけで紹介している”裏巻き”がおすすめ!

 

表巻き(焼き色が表面)……焼き面にひび割れやハゲができやすく巻くのが難しい。完成後に乾燥しにくく、しっとりした状態が長持ちする。(最初に紹介している巻き方)

裏巻き(焼き色が内側)……ひび割れにくく巻きやすい。完成後に乾燥しやすい。表面にナッペする場合、クリームがすべらないので裏巻きの方が塗りやすい。(おまけで紹介している巻き方)

 

難易度(表巻き) ☆☆☆☆

   (裏巻き) ☆☆☆

所要時間 約40分(+焼成時間12分+冷蔵時間30分以上)

 

【材料】(約18cm 1本分)※底が約19×27cmの型を使用しています。

スポンジケーキ

 卵 M3個

 グラニュー糖 60g

 薄力粉 40g

 無塩バター(サラダ油) 20g

≪クリーム≫

 生クリーム 100ml

 砂糖 10g

※仕上げに粉糖をふりかけてもOK。多少のシワやひび割れも隠せます。

 

【手順】

スポンジケーキをつくる

②生クリームを立てる

③巻く

 

【製法① スポンジケーキをつくる】

準備① 型にクッキングシートをしき込む。

・型よりもひとまわり大きくクッキングシート(30×24cm)を切る。底の大きさに合わせて4辺に折り目をつけ、角から折り目まで切り込みを入れる。折り目をつける際、ひっくり返した底に切ったクッキングシートをのせ、あとを付けておくと綺麗に折りやすい。

準備② 薄力粉を2回ふるう。

準備③ バターを電子レンジで溶かす。(600w 約20秒)

・飛び散ることがあるので、ふんわりとラップをかけておく。

・20秒で溶けなければ、少しずつ時間を追加して様子を見つつ溶かす。

・あとで生地の一部を加えて合わせるので、少し大きめの耐熱容器で温めるといい。

・サラダ油を使用する場合、この準備③は不要。

準備④ オーブンを200℃に予熱する。

1、卵黄と卵白に分けて卵を割り入れる。

・卵白に卵黄が混ざらないように注意する。(卵白に卵黄が混ざると、卵黄の油分によって卵白の泡立ちが悪くなる。)

2、卵黄にグラニュー糖の半量(約30g)を入れ、ホイッパーですり合わせる。

3、卵白に残りのグラニュー糖の半量(約15g)を入れ、ハンドミキサーの高速で泡立てる。

・一度にグラニュー糖を入れると卵白の泡立ちが悪くなるので、2回に分けて入れる。

4、もったりするまで泡立ってきたら、残りのグラニュー糖を全て(約15g)を入れ、再びハンドミキサーの高速でツノが立つまで泡立てる。

5、低速でキメを整える。(約1分

・生地のキメが均一でなかったり、荒かったりすると、と巻いた時に割れる原因になる。

6、2で先にすり合わせておいた卵黄に5の卵白(メレンゲ)を1/3入れ、混ぜ合わせる。

・卵白(メレンゲ)は今回3回に分けて入れる。

・泡をつぶさないように混ぜる。

7、卵白(メレンゲ)をもう1/3入れ、ある程度混ぜる。

・混ぜすぎないようにするため、混ざりきらないまま次の工程に進む。

8、準備②でふるった薄力粉を入れ、ある程度混ぜる。

・生地を底からすくい上げるように、手早く混ぜる。

・前の工程と同じく、混ざりきらないまま次の工程に進む。

・卵白(メレンゲ)と薄力粉を交互に入れることで、生地が馴染みやすく、泡がつぶれにくくなる。

9、残りの卵白(メレンゲ)を全て入れ、混ぜ合わせる。

・8の薄力粉が完全に混ざり切る前に卵白(メレンゲ)を入れ、粉だまがなくなるまで混ぜ合わせる。

10、準備③で溶かしたバターに生地の一部を入れ、よく混ぜてから生地の全体に入れて混ぜる。

・溶かしたバターが底にたまらないように注意。

・バターは人肌くらいの温度になっているのがベスト。

・どうしてもスポンジがひび割れる場合、溶かした無塩バターを常温のサラダ油に差し替える。風味は落ちるが、生地がしっとりするので多少は巻きやすくなる。

11、準備①の型に生地を流し入れる。

・流し入れてから、軽く混ぜる。

12、生地を均一な厚さにのばす。

・泡が潰れてしまうので、できるだけ手数は少なく、短い時間で平らにする。(動画ではドレッジ(カード)を使用しているが、ゴムべらでもOK。)

13、温めたオーブンで焼成する。(200約12分)

・焼き加減はオーブンによって微妙に異なるので、温度や時間はあくまで目安。様子を見つつ微調整する。(生地の真ん中を指で軽く押してみて、戻って来るような弾力があれば焼けている。逆に、シュワッと沈んでしまった場合は、もう少し焼く。)

14、軽く落とす。

・ショックを与えておくと、熱い空気が抜けて、冷めてからも沈みにくくなる。

15、型からはずし、側面のクッキングシートをはがす。

・型の余熱でスポンジがパサパサになってしまうので、型からは熱いうちにおろしておく。

・冷める時に、シートに引っ張られてスポンジが縮んでしまうので、側面のクッキングシートは熱いうちにはがしておく。(乾燥を防ぐために、底のクッキングシートはそのまま。)

16、ふちを軽くおさえる。

・そのままだと外側のふちは焼き縮みする。

17、ケーキクーラーにのせて冷ましておく。

・乾燥している時は、ひび割れ防止のためにラップかクッキングシートをかぶせておく。ただし、しっとり焼けている生地にラップをかけると、湿気で焼き色がはがれてしまう場合がある。

 

【製法② 生クリームを立てる

1、生クリームと砂糖を氷水にあてながらハンドミキサーで泡立てる。

2、はねる場合はラップをかけ、しっかりツノが立つまで立てる。

 ・ハンドミキサーにラップがまきこまれないように注意する。

 

【製法③ 巻く

1、冷めたスポンジにラップをかぶせ、ひっくり返す。

・生地が熱いと生クリームが溶けてしまうので、必ず常温までスポンジを冷ます。

・ひっくり返す際に割れそうで不安な場合は、ラップをかぶせてから、まな板や天板などをのせてからひっくり返す。

2、クッキングシートをはがす。

3,泡立てた生クリーム(ホイップクリーム)をのせ、平らに塗り広げる。

・巻き始める手前をやや厚め、巻き終わりになる奥をやや薄めに生クリームを塗ると巻きやすくなる。

4、手前から奥に向かって巻く。

・表巻きの場合、ここでスポンジの表面がひび割れてしまったり、剥がれてしまったりして失敗することが多い。

・表面にひび割れやハゲができて気になる場合は、追加で生クリーム(ホイップクリーム)を立てて、表面をナッペしてしまう。焼き面のハゲの場合は、指の腹で撫でるように表面をなで、焼き面を全て剥いでしまうという手もある。

5、巻き終わりが下になるように形を整え、冷蔵庫で冷やす。(30分以上)

6、温めた包丁で両端を切り落とす。

・両端の生クリーム(ホイップクリーム)に穴が開いている場合は、うめてからカットすると断面が綺麗になる。

 

【おまけ ~裏巻き~】

※上記の【製法②】までは同じ

1、スポンジが冷めてから、まな板や天板など平らなものをのせ、ひっくり返す。

2、クッキングシートをはがし、ラップをかぶせ、もう一度ひっくり返す。

・ひっくり返す際に割れそうで不安な場合は、ラップをかぶせてから、もう一枚まな板や天板などをのせてから同じようにひっくり返す。

3、泡立てた生クリーム(ホイップクリーム)をのせ、平らに塗り広げる。

4、手前から奥に向かって巻く。

5、以降は表巻きと同じく、冷やして切る。

・まだらに残った焼き色は、指の腹でなでるとポロポロはがれる。

・追加で生クリーム(分量外)を立てて、ナッペしてもOK。

 

Recette 31 簡単スイートポテト

ボウル1つでできる、電子レンジとトースターを使った簡易版レシピ。

裏ごしや水分をとばす工程を省くので、前回紹介したなめらかな「皮付きスイートポテト」よりも芋の触感が残ったスイートポテトです。

前回同様、砂糖の量はさつまいもの甘さや好みによって調節してください。

 

難易度 ☆

所要時間 約40分(+焼成10分)

 

【材料】(さつまいも1本分)

 さつまいも 1本(約350g) 

 卵 M1個

 砂糖 30g

 バター 10g

 生クリーム 適量

 バニラオイル お好みで

  黒ゴマ お好みで

 

【製法】

1、さつまいもの皮をピーラーでむき、輪切りにする。
2、10分ほど水にさらしてアク抜きする。

・気にならない人は省略してもOK。

3、水をきったさつまいもを耐熱容器に入れ、ラップをして電子レンジで加熱する。(600w 約6分)

・さつまいもの厚さによって焼き時間は変わるので、不安であれば、竹串を刺して中心までスッと通るかどうかで確認してください。

・ラップをはずす時に熱い蒸気がでるので、火傷には注意してください。

4、マッシャーでつぶす。

・さつまいもが温かいうちに、できるだけ手早くマッシャーでつぶしてください。

5、溶きほぐした卵を半分入れる。

・溶きほぐした卵の残りは9で使うので、半分とっておいてください。

6、砂糖、バター、生クリームを入れ、混ぜる。

・砂糖はさつまいもの甘さや好みによって調節してください。

・さつまいもが冷めてバターが溶け残りそうな場合は、バターは電子レンジ等で溶かしてから加えてください。

・バターは有塩でも無塩でもお好みの方で大丈夫です。

・今回、生クリームは20~30gくらい入れていますが、さつまいもによります。成形しやすい固さになるよう調節しながら入れてください。入れすぎると柔らかくて成形できなくなるので、入れすぎには注意してください。

7、お好みでバニラオイルを混ぜ合わせる。

・バニラエッセンスでもOK。

8、トースターの網にアルミホイルをしく。

・アルミホイルがないと、網にくっついてしまう場合があります。

9、8の網に7のスイートポテトをに成形して並べる。

・好きな形でOK。

10、残しておいた卵を表面に塗る。

・砂糖、またはみりんを少量加えると、焼き色が濃くつきます。砂糖の方がより濃い焼き色がつきますが、みりんはツヤがでます。

・5分程おいてから2度塗りすると、よりしっかりと塗ることができます。

・塗り卵をしっかり塗って焼くことで、おいしそうな焼き色が付くだけでなく、乾燥防止になります。

11、お好みで黒ごまを散らす。

・白ゴマでもOK。

12、トースターの強火で5~10分焼き色をつける。(オーブンでもOK)

・オーブンで焼き色をつける場合は、300℃で焼成してください。

・トースターによって最大火力が違うので、強い火力で焼きつつ様子を見て取り出してください。

 

Recette 30 皮付きスイートポテト

皮を器にせず好きな形に丸め、普通のスイートポテトにしてもOK。

その場合は生クリームの量を少しを減らし、成形しやすい固さにしてください。

 

難易度 ☆☆

所要時間 約40分(+焼成70分)

 

【材料】(さつまいも1本分)

≪ペースト≫

 さつまいも 1本(約350g) 

 砂糖 20~30g

 ハチミツ 10g

 卵黄 1個分

 バニラオイル お好みで

 生クリーム 50ml

≪塗り卵≫

 卵黄 1個分

 みりん 少々(砂糖でもOK)

 塩 ひとつまみ

≪仕上げ≫

 黒ゴマ お好みで

 

※使用するさつまいもは器にするので、まっすぐな形で皮に傷が少ない物を使用する。

 

【製法】

《準備①》オーブンを230℃に予熱しておく。
1、さつまいもをよく洗い、紙で包む。

・皮を器に使用するので、泥はしっかり洗い落としてください。

・動画ではロール紙を使用していますが、紙は新聞紙やコピー用紙など何でもOK。
2、紙をたっぷりの水で濡らし、それをさらにアルミホイルで包む。

焼成中時、天板に接している下面は皮が裂けてしまうことがあるので、器にしたい皮がきれいな面が上面になるように上下を確認しておきましょう。

3、230℃のオーブンで約60分焼成する。

・230℃まで温度が上がらないオーブンを使用する場合は、その分長く焼成してください。

・オーブンの温度やさつまいもの大きさによって焼き時間は変わるので、不安であれば、竹串を刺して中心まですっと通るかどうかで確認してください。

《準備②》焼成後のオーブンは300℃に予熱しておく。※トースターを使用する場合は不要。
4、さつまいもを縦に切る。器に使用する方をやや大きめにする。

・器にする方を少し厚めに切っておくと、9でペーストが全て収まります。

・さつまいもが温かい方が6の裏ごしの工程が楽なので、触れるくらいの温度になったら、できるだけ手早く4以降の工程を始めてください。

5、器にしない方のさつまいもは皮をむき、器にする方は中身をスプーンでくり抜く。皮に穴が空かないよう、外側は5mmくらい中身を残す。

・皮をむいた中身と、くり抜いた中身は同じボウルに入れておく。

6、5のさつまいもの中身を裏ごしする。

・ゴムべらの芯が曲がってしまうことがあるので、さつまいもが固い場合は木べらがおすすめです。

7、手鍋に裏ごしたさつまいもの中身と、卵黄、砂糖、ハチミツ、バニラオイル、生クリームを入れ、混ぜ合わせたら中火にかける。

・砂糖はさつまいもの甘さや好みによって調節してください。

8、焦げないように混ぜながら、水っぽさがなくなり、なめらかになるまで加熱する。

・9で詰めやすい、重くボテッとしたペースト状。

・大体3分~5分くらい。加熱しすぎると、焦げたりパサついたりするので注意してください。
9、パレットナイフで皮の器にペーストを詰める。すき間なく、山形に盛り付ける。

・空気が入ってしまうので、すき間を埋めるように少しずつ詰めていく。

・最後に水で濡らしたパレットナイフで撫でると、表面がきれいに仕上がる。
10、塗り卵用の卵黄にみりんと塩を加え合わせ、塗り卵を作る。

・みりんは砂糖でも代用できます。みりんの方がツヤがでるのでみりんを使用していますが、仕上げでより濃い焼き色を付けたい人には砂糖の方がおすすめです。
11、9に10で作った塗り卵をハケで塗る。約5分おいてからもう一度塗る。

・器にしているさつまいもの皮に塗り卵がたれると、13で焼いた際にその部分だけ焦げてしまうので注意。

・塗り卵をしっかり塗って焼くことで、おいしそうな焼き色が付くだけでなく、乾燥防止になります。
12、お好みで黒ゴマを散らす。

・白ゴマでもOK。
13、300℃のオーブンで5~10分焼き色をつける。(トースターでもOK)

・天板の上でスイートポテトが転がってしまう場合は、アルミホイルで支えを作るかタルトストーンで固定してください。

・トースターを使用する場合は下火で皮が焦げないように、下半分をアルミホイルで覆ってください。

・300℃まで温度が上がらないオーブンを使用する場合は、トースターを使用するか、そのオーブンの最高温度の上段で長めに焼成してください。

14、食べやすい大きさにカットして完成。