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youtube動画の補足と雑記

Recette 32 ロールケーキ

厚めのふわふわスポンジにたっぷりの生クリームを巻いた表巻きのロールケーキです。

生地のキメやオーブンの火加減によって、スポンジにヒビが入ったり、焼き面がシワになったり剥がれたりするため、シンプルなのに綺麗につくるのが地味に難しいお菓子。

初心者には最後のおまけで紹介している”裏巻き”がおすすめ!

 

表巻き(焼き色が表面)……焼き面にひび割れやハゲができやすく巻くのが難しい。完成後に乾燥しにくく、しっとりした状態が長持ちする。(最初に紹介している巻き方)

裏巻き(焼き色が内側)……ひび割れにくく巻きやすい。完成後に乾燥しやすい。表面にナッペする場合、クリームがすべらないので裏巻きの方が塗りやすい。(おまけで紹介している巻き方)

 

難易度(表巻き) ☆☆☆☆

   (裏巻き) ☆☆☆

所要時間 約40分(+焼成時間12分+冷蔵時間30分以上)

 

【材料】(約18cm 1本分)※底が約19×27cmの型を使用しています。

スポンジケーキ

 卵 M3個

 グラニュー糖 60g

 薄力粉 40g

 無塩バター(サラダ油) 20g

≪クリーム≫

 生クリーム 100ml

 砂糖 10g

※仕上げに粉糖をふりかけてもOK。多少のシワやひび割れも隠せます。

 

【手順】

スポンジケーキをつくる

②生クリームを立てる

③巻く

 

【製法① スポンジケーキをつくる】

準備① 型にクッキングシートをしき込む。

・型よりもひとまわり大きくクッキングシート(30×24cm)を切る。底の大きさに合わせて4辺に折り目をつけ、角から折り目まで切り込みを入れる。折り目をつける際、ひっくり返した底に切ったクッキングシートをのせ、あとを付けておくと綺麗に折りやすい。

準備② 薄力粉を2回ふるう。

準備③ バターを電子レンジで溶かす。(600w 約20秒)

・飛び散ることがあるので、ふんわりとラップをかけておく。

・20秒で溶けなければ、少しずつ時間を追加して様子を見つつ溶かす。

・あとで生地の一部を加えて合わせるので、少し大きめの耐熱容器で温めるといい。

・サラダ油を使用する場合、この準備③は不要。

準備④ オーブンを200℃に予熱する。

1、卵黄と卵白に分けて卵を割り入れる。

・卵白に卵黄が混ざらないように注意する。(卵白に卵黄が混ざると、卵黄の油分によって卵白の泡立ちが悪くなる。)

2、卵黄にグラニュー糖の半量(約30g)を入れ、ホイッパーですり合わせる。

3、卵白に残りのグラニュー糖の半量(約15g)を入れ、ハンドミキサーの高速で泡立てる。

・一度にグラニュー糖を入れると卵白の泡立ちが悪くなるので、2回に分けて入れる。

4、もったりするまで泡立ってきたら、残りのグラニュー糖を全て(約15g)を入れ、再びハンドミキサーの高速でツノが立つまで泡立てる。

5、低速でキメを整える。(約1分

・生地のキメが均一でなかったり、荒かったりすると、と巻いた時に割れる原因になる。

6、2で先にすり合わせておいた卵黄に5の卵白(メレンゲ)を1/3入れ、混ぜ合わせる。

・卵白(メレンゲ)は今回3回に分けて入れる。

・泡をつぶさないように混ぜる。

7、卵白(メレンゲ)をもう1/3入れ、ある程度混ぜる。

・混ぜすぎないようにするため、混ざりきらないまま次の工程に進む。

8、準備②でふるった薄力粉を入れ、ある程度混ぜる。

・生地を底からすくい上げるように、手早く混ぜる。

・前の工程と同じく、混ざりきらないまま次の工程に進む。

・卵白(メレンゲ)と薄力粉を交互に入れることで、生地が馴染みやすく、泡がつぶれにくくなる。

9、残りの卵白(メレンゲ)を全て入れ、混ぜ合わせる。

・8の薄力粉が完全に混ざり切る前に卵白(メレンゲ)を入れ、粉だまがなくなるまで混ぜ合わせる。

10、準備③で溶かしたバターに生地の一部を入れ、よく混ぜてから生地の全体に入れて混ぜる。

・溶かしたバターが底にたまらないように注意。

・バターは人肌くらいの温度になっているのがベスト。

・どうしてもスポンジがひび割れる場合、溶かした無塩バターを常温のサラダ油に差し替える。風味は落ちるが、生地がしっとりするので多少は巻きやすくなる。

11、準備①の型に生地を流し入れる。

・流し入れてから、軽く混ぜる。

12、生地を均一な厚さにのばす。

・泡が潰れてしまうので、できるだけ手数は少なく、短い時間で平らにする。(動画ではドレッジ(カード)を使用しているが、ゴムべらでもOK。)

13、温めたオーブンで焼成する。(200約12分)

・焼き加減はオーブンによって微妙に異なるので、温度や時間はあくまで目安。様子を見つつ微調整する。(生地の真ん中を指で軽く押してみて、戻って来るような弾力があれば焼けている。逆に、シュワッと沈んでしまった場合は、もう少し焼く。)

14、軽く落とす。

・ショックを与えておくと、熱い空気が抜けて、冷めてからも沈みにくくなる。

15、型からはずし、側面のクッキングシートをはがす。

・型の余熱でスポンジがパサパサになってしまうので、型からは熱いうちにおろしておく。

・冷める時に、シートに引っ張られてスポンジが縮んでしまうので、側面のクッキングシートは熱いうちにはがしておく。(乾燥を防ぐために、底のクッキングシートはそのまま。)

16、ふちを軽くおさえる。

・そのままだと外側のふちは焼き縮みする。

17、ケーキクーラーにのせて冷ましておく。

・乾燥している時は、ひび割れ防止のためにラップかクッキングシートをかぶせておく。ただし、しっとり焼けている生地にラップをかけると、湿気で焼き色がはがれてしまう場合がある。

 

【製法② 生クリームを立てる

1、生クリームと砂糖を氷水にあてながらハンドミキサーで泡立てる。

2、はねる場合はラップをかけ、しっかりツノが立つまで立てる。

 ・ハンドミキサーにラップがまきこまれないように注意する。

 

【製法③ 巻く

1、冷めたスポンジにラップをかぶせ、ひっくり返す。

・生地が熱いと生クリームが溶けてしまうので、必ず常温までスポンジを冷ます。

・ひっくり返す際に割れそうで不安な場合は、ラップをかぶせてから、まな板や天板などをのせてからひっくり返す。

2、クッキングシートをはがす。

3,泡立てた生クリーム(ホイップクリーム)をのせ、平らに塗り広げる。

・巻き始める手前をやや厚め、巻き終わりになる奥をやや薄めに生クリームを塗ると巻きやすくなる。

4、手前から奥に向かって巻く。

・表巻きの場合、ここでスポンジの表面がひび割れてしまったり、剥がれてしまったりして失敗することが多い。

・表面にひび割れやハゲができて気になる場合は、追加で生クリーム(ホイップクリーム)を立てて、表面をナッペしてしまう。焼き面のハゲの場合は、指の腹で撫でるように表面をなで、焼き面を全て剥いでしまうという手もある。

5、巻き終わりが下になるように形を整え、冷蔵庫で冷やす。(30分以上)

6、温めた包丁で両端を切り落とす。

・両端の生クリーム(ホイップクリーム)に穴が開いている場合は、うめてからカットすると断面が綺麗になる。

 

【おまけ ~裏巻き~】

※上記の【製法②】までは同じ

1、スポンジが冷めてから、まな板や天板など平らなものをのせ、ひっくり返す。

2、クッキングシートをはがし、ラップをかぶせ、もう一度ひっくり返す。

・ひっくり返す際に割れそうで不安な場合は、ラップをかぶせてから、もう一枚まな板や天板などをのせてから同じようにひっくり返す。

3、泡立てた生クリーム(ホイップクリーム)をのせ、平らに塗り広げる。

4、手前から奥に向かって巻く。

5、以降は表巻きと同じく、冷やして切る。

・まだらに残った焼き色は、指の腹でなでるとポロポロはがれる。

・追加で生クリーム(分量外)を立てて、ナッペしてもOK。