パウンドケーキの話② 製法について
【4つの製法】
スポンジケーキの製法は4種類あります。
「共立てシュガーバッター法」
一般的な製法。
砂糖(シュガー)とバター(バッター)を最初に合わせてから、卵、小麦粉を順に加えていく製法です。
レシピ本によく載っている製法が、この共立てシュガーバッター法です。
程よい弾力としっとり感があり、バターの風味高い仕上がりとなります。
ただし、バターに卵を加える際に分離しやすく、初心者が失敗しやすい製法でもあります。
「フラワーバッター法」
初心者にオススメしたい製法。
小麦粉(フラワー)とバター(バッター)を最初に合せてから、砂糖と卵を加えていく製法です。
キメ細やかで、ホロホロと崩れるようなやわらかさがあります。
卵を加える時にはすでにバターが小麦粉と合わさっているため、分離して失敗する心配がありません。
ただし、4つの製法の中では最もふくらみにくかったので、ベーキングパウダーを入れることをオススメします。
「ジェノワーズ法」(オール・イン・ワン法)
砂糖を加えた卵を泡立て、薄力粉、溶かしたバターを順に加えていく製法です。
4つの製法の中では最もふくらみやすく、ふわふわとした仕上がりになります。
「別立てシュガーバッター法」
砂糖(シュガー)とバター(バッター)を最初に合せるまでは共立てシュガーバッター法と同じです。
次に卵黄と合わせてから、別立てにした卵白と小麦粉を加えていく製法です。
メレンゲを立てる手間はかかりますが、ベーキングパウダーを使わずに「共立てシュガーバッター法」や「フラワーバッター法」よりもふわふわとしたやわらかさをだすことができます。
※これらは私が同配合で作ったパウンドケーキで比較しています。同じ配合と製法でも、作り手によって多少の違いはでてしまうのでご了承ください。