クッキーの話②
【製法の違い】
「クレメ法」
一般的な製法。
やわらかくしたバターに砂糖と卵を加え合わせ、クリーム状になったところへ小麦粉を混ぜ合わせる製法。
※クレメ(crémer)法・・・バターをクリーム状(crème)にする
レシピ本によく載っている製法が、このクレメ法です。
もろく、やわらかい食感。
表面に凹凸が出にくいので、アイシングクッキー等と作る際にはこちらの製法をオススメします。
1つのボウルに、材料を順番に加え合わせていくだけなので、比較的簡単です。
「サブラージュ法」
冷えたバターと小麦粉をすり混ぜ、細かい粒状にし、砂糖と卵を加え合わせる製法。
※サブラージュ(sablage)法・・・バターを砂状(sable)にする。
小麦粉とバターを先に合せておくのでグルテンが形成されにくく、サクサクとした食感。
冷たいバターを手早く小麦粉の中で刻みすり合わせ、均一な粒状にする必要があるため、冷えた台の上で作業するのが理想的ではありますが、クレメ法と同じくボウルの中で混ぜ合わせてもOKです。
【名称の違い】
クッキー生地と呼ばれているものはレシピによって
「パート・シュクレ(pâte sucrée)」
「パート・サブレ(pâte sablée)」
とフランス語で表記されている場合があります。
製法で区別している場合
クレメ法のクッキー生地はパート・シュクレ
サブラージュ法のクッキー生地はパート・サブレ
として区別しています。
配合で区別している場合
砂糖と水分が多いのがパート・シュクレ
砂糖と水分が少ないのがパート・サブレ
として区別しています。
※ここでの水分とは主に卵白のことです。